笹原 雄介さん

クリスタルの皆様

お疲れ様でございます。

「心に残る言葉」 木曜は調理サービス部よりお送りいたします。
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「あの、すみません。これ、開けてもらってもいいですか?」

たしか、年が明ける前の秋頃だったと思います。

休日、いつものように最寄りの三浦海岸駅から京急に乗っていました。(京浜急行電鉄、神奈川県の南東部の沿岸を走る路線)

いきなり余談ですが、京急には有料特急ではない普通の電車にも、ボックス席があります。
大きな窓があり、ちょっとした小旅行気分に浸れます。お気に入りです。(↓こんな感じ。)

さて、夕方、横浜を過ぎたあたり、ガラガラに空いた車内のボックス席の向かいに座ってきたのは

1人のおぼっちゃま風のメガネの少年(推定8~9歳くらい)
ちょこんと座って、タブレット端末で教育系の動画を見てました。

真面目だなあ。今の子たちは学習効率が段違いで羨ましいなあ。などと数瞬思いながら
すぐに意識を向けるのをやめ、本に目を落としました。

が、しばらく乗っていると、少年がこちらに何かを訴えかけている様子。

音楽を聴きながら読書している電車内の赤の他人に、一体何の用だろう、と思いイヤホンを外すと

少年は、ペットボトルのQooりんごジュースをこちらに差し出して、一言。

「あの、すみません。これ、開けてもらってもいいですか?」

どうやらフタがかたくて開けられなかったようです。

なんだそんなことか、と笑って快諾し手を貸してあげると

少年は礼儀正しくお礼を言い、満足気にジュースを飲むと、またタブレットに没頭するのでした。
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とてもほっこりした気持ちになると同時に

「自分の能力を把握して、”できること”と”できないこと”を明確にすること。」

「”できないこと”を”できる人”に、不必要な遠慮をせず、お願いすること。」

という人生の根本的な一つの生き方を少年に教わった気がしました。
まだ幼いのに、いい生き方をしているなと感心してしまいました。

「自分以外はすべて師」なんて言葉がありますが、改めてそうだなと思いました。

今週末も気合を入れてまいりましょう。

カサ・デ・アンジェラ青山 サービス
笹原 雄介