村川 幸代さん

日曜日の心に残る言葉は
生花部よりお届けします。

皆さま、おはようございます。
本日は村川より配信いたします。

世界を救う科学者とその娘さんの話題です。

「一つ一つの積み重ねが、達成したいことに近づいていると信じることが大事」
スーザン・フランシア

今年ワクチンの核となる技術を確立し、ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった米ペンシルベニア大特任教授、カタリン・カリコさん。実は金メダリストの母でもあるそう。
そんなカリコさんと共に米国へ渡った長女のスーザン・フランシアさんは、ボート競技の米国代表としてオリンピック2連覇した選手。

そんなスーザンさんが「世界を救う科学者」として有名になったカリコさんについて、米メディアで語った言葉です。

「ボート競技は、チームのほとんどが後ろを向いているので、いつゴールが来るか見えません。
研究も、正しい方向に向かっているかすら分からないけれどゴールがあるとイメージして懸命にこいでいく。母も同じでした。
一つ一つの積み重ねが、達成したいことに近づいていると信じることが大事でした。
今、振り返ると本当にその通りになったのです。やったね、お母さん」

 

メディアにもたくさん取り上げられるようになり、テレビで観た時に私もびっくりしたテディベアのエピソードは皆様ご存知でしょうか?

ハンガリー出身のカリコさんは1970年代末、旧ソ連の影響下にあった母国で、まだ謎だらけだったRNAの研究を始めた。しかし85年には資金に行き詰まり、自由に研究できる環境を求めた末に米国行きを決意する。
車を売るなどして約1000ドルを工面したが、母国からは外貨を自由に持ち出せなかった。カリコさんは娘のお気に入りのテディベアのぬいぐるみにお金を隠して夫、娘とともに空港へ。「全財産を持っていたのは娘だった。空港で娘がテディベアを持ってどこにいるかずっと気にしていた。本当に怖かった」と振り返る。

すごい時代の境遇を乗り越えて、今世界を救うヒーローになっていて強くたくましく、カッコいいですよね!

12月スウェーデンの首都ストックホルムにて受賞式が行われるので、日本からも拍手を送りたいです。

大阪生花部  村川 幸代