神 日向子さん

皆様 お疲れ様です。
本日は藤沢ホテル部より【心に残る言葉】をお送りいたします。

己六才より物の形状を写の癖ありて
(自分は6才から物の形を写す癖があり)
半百の此より数々画図を顕すといへども
(50才の頃より数々の画図を発表したが)
七十年前描く所は実に取るに足ものなし
(70才以前に描いたものは、実に取るに足らないものであった) 

これは、江戸時代の絵師・葛飾北斎の言葉です。

今、上野の森美術館にて『五大浮世絵師展』という展覧会を開催しています。
私もちょうど昨日行ってきました。

江戸時代の有名な浮世絵5大スターの作品を一挙に楽しめる、お得感のある展覧会です。

そんな浮世絵5大スターの1人、葛飾北斎。

北斎の一番有名な作品である《冨嶽三十六景》シリーズを発表したのは、北斎が70代になってから。

北斎の画業において、50代までは助走期間、
全面的に開花するのは60~70代以降でした。

まさに「大器晩成」の人でした。

北斎の生き方や言葉を見ていると、
「歳をとっても人間は成長できる」ということに気づかされます。

もちろん何も無いところから、歳をとったからと言っていきなり達人レベルになれるわけではないですが、
今の自分を出発地点として、少しずつ、一段一段、高いレベルに達していくことは可能なのかもしれない、
そのためには今できることから積み重ねていくことが大切なのだと思いました。

そんな北斎の浮世絵も見られる『五大浮世絵師展』は7月6日まで開催しています。
浮世絵好きはもちろん、浮世絵初心者でも気軽に楽しめるので、ぜひ行ってみてください✨️

藤沢ホテル部
神 日向子