井上 聡さん

オールキャストの皆様

木曜日、心に残る言葉は調理サービスからお送りいたします。

 

本日心に残る言葉は元帝国ホテル料理長 ムッシュ村上こと、村上信夫さん

2005年に亡くなられていますが

日本にフランス料理を広め、皆様が今普通に楽しんでいるバイキング方式の食事を考案された方です。

優しい方ですが情熱を持ってフランス料理をこよなく愛された方の一人です。

 

社会に出て何年か経つと後輩ができ、指導する立場になります。

その時、責任感からもありますが気負って周りに強く当たってしまう事がありますが、そんな料理人を見てムッシュが言った言葉があります

 

「下働きの人たちを指図するのに叱りつけている料理人がいます。口やかましく。お客さんの方も江戸前で威勢がいいなんて。でもこれプロの職人じゃありません

私ども料理人は怒ったりしたあとに味付けをすると辛くなってしまう。ですから本当のプロの料理人は泣いたりわめいたりしなくなるものなんです。」

 

自分が何を伝えたいか?、自分が何をしたいかの上では、感情ではなく冷静に行動する必要があると感じた言葉です。

気持ちの在り所で料理の味は変化しますし、真剣に料理を作るのであれば怒るという事自体余計な行動に思えます。

 

クリスタルでたくさんのお客様に接してきて、たくさん料理を考案してきましたが、楽しく新郎新婦様のことを想い料理を考えている時にふっといい料理が浮かびます。

難しい技術ではなく、その二人にしかわからない料理、その二人にしか価値がない料理を思いつき、それを召し上がり喜んでいるゲストの顔が想像できます。

その時の気持ちは決して怒号などではなく穏やかな気持ちです。

 

料理を作るという事自体、食べ手に対しての愛情がなければできない事ですし、食材に対しても愛情がなければできません。

イライラしたりせず、心に余裕を持つ努力をし、まずは楽しむことを心掛け料理を作っていこうとなりました。

 

大切なのは今何が優先されるか

何を大切に思うかだとおもいます。

繁忙期に入り、毎日が目まぐるしく過ぎていきますが、感情に囚われ悲観的にならず、常に楽しく、張り切っていきましょう。

 

11月中盤戦、皆様よろしくお願いいたします。

 

来週木曜日は調理サービス部シニアのお二人、杉江シェフORトウシェフよりお送りいたします。

乞うご期待を。

 

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株式会社クリスタルインターナショナル

モンサンミッシェル大聖堂

ガーデンコートなんばパークス

井上 聡

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